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田植えツアー


5月26日
中越大震災から7年を迎えた昨年10月23日に完成した
中越大震災震央地のメモリアル施設「川口きずな館」で
川口のお父さん方と福島の方々を迎えました。

【かつての被災地からの恩返し】

2004年10月23日発生し
新潟県中越地域に甚大な被害をもたらした中越大震災。
その中越大震災から8年を迎える今年
2012年3月11日に
復興の歩みを続けてきた新潟県長岡市川口のお父さん方とともに
NPO法人にいがたからみんなえがおにのメンバーは
福島県郡山市の冨田仮設住宅おだがいさまセンター前で
餅つきと、川口産のそば粉を使ったそばを振る舞い
東日本大震災から1年目の日を福島の方々と共に過ごしました。

そこでの交流がもとで
今回、福島のお父さん、お母さんを招待し
新潟での田植えツアーを行いました。

今回招待した方々は
原発の避難区域である富岡町、川内村に住んでいた総勢18名の方々で
参加者は元農家の方々が大多数で

「福島の自分の田んぼじゃ田植えできないから」
「土いじりがしたい」

など、3月に訪れた際に耳にした言葉を
今回新潟の地で実現できたらと
一緒に福島に行った川口のお父さんやまちの方々に相談し
普段の田植えより1週間ほど早く準備を行い
今回の迎え入れが実現しました。

福島からの長旅でお疲れだった皆さんでしたが
3月にも福島に同行してくれた川口のお父さん達によって
川口産の蕎麦粉を使ったおそばと
取れたばかりの山菜を使った天ぷらを味わってもらい
疲れも吹き飛び、笑顔の交流となりました。

きずな館で展示されている
中越大震災当時の様子〜復興までの歩みを見て
自身の被災のことを重ね合わせていたり
NPOメンバーの絵描きの方が書いてくれたメッセージボードに
想いを書いてくれたり、中越大震災復興イベントのシンボルである
ツリーハウスを望んで、川口の復興の軌跡を感じていかれました。

【新潟での田植え】

今回のツアーでの田植えは
中越大震災の際に被災し、復旧を遂げたものの
2011年3月12日の地震で再度被災し、復旧中の川口木沢集落の棚田にて行いました。

度重なる被災を経ながらも
それを乗り越えて米作りを行っている川口のお父さんの力強さから
何かを感じてもらえたらと思い、山の中車を止めてから田んぼまで10分の道のりでしたが
「こんな山の中に田んぼを作るなんて凄いね〜」
「あたしらも頑張んなきゃね」
などと話しながら、皆さん力強い足取りで歩き田んぼまでいきました。

田植えが始まってからは、福島農家のお父さん・お母さん方の独壇場・・・
1時間30分を予定していた田植えの時間でしたが
30分も経たないうちにほぼ植え終わってしまいました。

久しぶりの山の土の匂いと田植えの感覚

泥まみれになりながらも
皆さん終始笑顔で、田植えを楽しんでいかれ
子連れのお母さんは、線量計を持たずに外で子どもが遊びまわれることが幸せですと話していて
改めて今回のツアーを企画し、良かったと感じた瞬間でした。

【宿泊場所 やまぼうし】

その後皆さんには川口温泉にて
長旅と田植えの疲れをおとして頂き
宿泊場所である、川口木沢地区の廃校になった小学校を改装して宿泊施設にした
“やまぼうし”にて、Candle JUNEさんのキャンドルを灯して皆さんを迎えました。

やまぼうしでは食事会と交流会を催し
やまぼうしを運営されている木沢地区の方に
今に至るまでの歩みを話して頂き
その後、1日目蕎麦の提供から、田植えまでお世話になった
平澤さんに、今年の3月11日に福島に訪れた時の映像を流しつつ話をして頂きました。

中越大震災〜復旧、復興への道のり
今改めて福島に向けて、恩返しをと行動している思いなど
震災を経験し、たくさんの支援への感謝と
自ら考え、行動し復興への道のりを歩んできた平澤さんの話は
福島の方々へ、強いエネルギーとメッセージとして届いたように感じました。

食後に今年の3月11日にも届けた餅をと
メンバーで準備してつき始めましたが
ツアー参加者のお父さん、お母さんが
「俺も!」「私も!」
と外に来て、一緒に餅つきをして美味しい草餅をつきあげました。

最後には、川内村、富岡町の故郷の歌をお父さん、お母さんが歌い出し
涙ながらに故郷を懐かしむ場面もあり、見ていたスタッフも涙ぐんでいました。

食事会の後は皆さん各々の部屋でゆっくりされ、次の日を迎えました。

翌朝、スタッフも早起きしていたのですが
参加者のお母さん方はもっと早起きで
4時ごろには起きて、山の散策に出掛けて行ったそうで…
その姿を見て、自然と触れ合えるこの機会を何よりも楽しんでくれていると感じました。

2日目は、NPOメンバーが朝山で取ってきた山菜を
皆さんにお土産にと伝えた際には、皆さん大喜びで
朝ご飯を食べた後、買い物をと立ち寄った道の駅でも
葉ものの野菜や山菜を買われていき
「料理するにも山菜は取り寄せたり
新鮮な葉もの野菜が買って帰れるのが嬉しい」
と話していて、改めて福島の方々の食事情を考えるタイミングにもなりました。

その後、昼食に中越大震災の復興イベントでもお世話になっている
小千谷市の魚晃さんにご協力頂き、新鮮な海鮮丼を皆さんに食べて頂きました。
福島近郊の海のものは気にしてしまっていたけど
日本海の魚は気兼ねなく食べれて、嬉しいよと話していました。

新潟のおもてなしはこの昼食時で最後でしたが
別れ際には
「本当にありがとうね。新潟のこの場所がまた来たい場所になったよ!」
「福島まで一緒においで!」
などと別れ際を惜しんで皆さんを見送りました。

“また来たい場所になった”
“また来てくださいね”

この言葉で、米作りだけでなく
今回の交流は感謝の交換で繋がれたと感じました。

秋までを通しての米作り
共に汗をかき、共に作物を作ることから
支援する側、支援される側の垣根を越えた交流を続け
収穫の喜びを共に感じられたらと思っています。

新潟で最大限の努力をしますので
このプロジェクトを継続していけますよう
是非ともご協力を宜しくお願い致します。

 

NPO法人 にいがたからみんなえがおに 代表 竹之内 裕司